若返っていくなんていいことのように聞こえるけど、周りのひとは普通にだんだん年老いていくわけで、巡り会った人々とは過ごすうちにどんどんギャップが産まれてどうしても疎遠になっていってしまう。悲劇のヒューマンドラマ。
設定は映画的ギミックとしては凄くおもしろいけど、個人的に165分はさすがに冗長に感じた。あえて回想っていう形を取らなくても、シンプルに主人公の人生の物語として、主観的にまとめてもよかったような気がした。
かなり違和感があったのが、この重い設定のわりにいやに前向きな主人公。逆境をあんまり苦にしてないように見える。歳の差もそんなに苦にせずとうぜんのように女にもモテる! うーん。ぜんぜん感情移入できない。さすがイケメンのブラピ先生と言ったところか。長い割に主人公の内面の描写があまりないので、どうも感情移入できなかった。
見どころは、ヒロインの20代の乙女時代からから死にかけのおばあちゃん時代までを見事に演じ分けたケイト・ブランシェット! 実際は撮影当時37~38歳くらい?のはず。CG使いまくりなんだろうけど、主人公と逆にだんだん老けていく哀愁を絶妙に演じている。
全体的にどんよりとした重い雰囲気だな。。と思ったら、監督はデヴィッド・フィンチャー。「ソーシャル・ネットワーク」(2010)「ドラゴン・タトゥーの女」(2011)の人。ドキュメンタリー風のちょっと暗い作風の監督なのかな。その2つは結構面白かったけど、この映画に限ってはこんな前向きな主人公なら、別な監督でもっと明るくコメディタッチに作ったほうが名作になったかも。
重苦しいし、長いので、ちょっと疲れてしまった。。
あと、どうでもいいけど、この設定は主人公がもし女だったら全然映画として成立しないよね(笑) 少女の心を持ったおばあちゃんと少年の組み合わせだったら、恋愛が始まらない気がする。始まったとしても最終的におじいちゃんと少女のカップルになるのもやばいよね。
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