Googleがゲームアプリ『Ingress』を作った真の目的とは?



 Googleはいったいぜんたい『Ingress』で何を企んでいるのか。。 興味深い記事があったので翻訳してみた。




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 GoogleのNiantic Labsが公開したAR(拡張現実)ゲームアプリ、『Ingress(イングレス)』。Androidスマートフォンの技術に駆使して、『Ingress』はあなたが知る世界を、ミステリアスで陰謀めいた、戦いの世界へと変えてしまう。



 「ある謎のエネルギーがヨーロッパの研究チームにより発掘された。この力の起源や目的はわかっていないが、この力が我々の思考に影響を及ぼしていると考えている研究者もいる。我々はこの力をコントロールしなければならない。さもなければ、人類はこの力にコントロールされてしまうだろう。
 『エンライテンド(覚醒者)』はこのエネルギーを受け入れ、その力を得ようとしている勢力だ。対する『レジスタンス(抵抗勢力)』は、このエネルギーから人類に残されたものを守り保護しようとしている勢力である。
 イングレスをインストールして、世界を変えるのだ。
 イングレスをインストールしたAndroidデバイスを手に現実の世界を歩きまわり、この謎のエネルギーを集めるのだ。探索に役立つアイテムを入手し、敵勢力の陣地を占領するために装置を配置し、『エンライテンド』、『レジスタンス』、それぞれの理念のため、仲間と協力し戦うのだ」

―Google Playの解説より

 このゲームは最近限られたユーザーへのベータテストを開始し、ソーシャル・ネットワークに熱狂をもって迎えられた。公開された情報によれば、その基本的なゲームシステムは、現実世界をを歩きまわり、ランドマークの写真を撮ることにある。このゲームは他のGoogle製品と同じく完全に無料だ。いったいなぜGoogleはこんなゲームを作ったのだろうか?


 その答えはBig Data(ビッグデータ)だ。ご存知のとおり、Googleはデータ収集と解析の達人である。これまでもGoogleは素晴らしいツールや楽しみを提供し、それらから集めたデータを主要製品の改善に利用してきた。

 Googleの音声認識による無料の自動電話番号案内サービス、『GOOG-411』がいい例だ。はじめてこのサービスが公開されたとき、何のためにGoogleがこんなサービスを作ったのかと誰もが不思議がった。Googleはこのサービスで利益を得ていなかったし、どうすればここから利益を出せるのか誰も想像できなかった。ポイントはなにか? 繰り返しになるが、ビッグデータだ。様々なタイプの人々からの膨大な数の問い合わせの音声を記録することによって、Googleは人々の喋り方のアクセントや抑揚のデータベースを作り上げ、のちに彼らはAndroid向けの完璧な音声認識技術を作り上げた。

 さて、ここでこのゲームの話に戻ろう。あなたにも隠れた目的がわかってきたはずだ。ゲームをプレイするためには、プレイヤーはGPSを有効にしたスマートフォンで『Ingress』を起動し、場所から場所へと歩きまわり、アプリをつかってジオタグ(位置情報)付きの写真を撮ることになる。その間、どこでプレイが行われたか、あらゆるデータがGoogleのサーバーに記録される。

 この過程で、Googleは大量の歩行者のデータを集めることができる。平均歩行速度、選んだルート、写真、そしてWi-Fiスポットの情報だ。

 現在のGoogleマップは歩行者向けのマップ情報をカバーしきれていない。Nokiaが最近発表した歩行者向けターンバイターン方式のナビゲーション機能で、Googleは『Ingress』から得たデータで作った歩行者マップを提供するかもしれない。

 いまのところ体験したプレイヤーから、『Ingress』は賞賛レビューの嵐だ。いつもの街歩きを、全く新しい体験に変えてくれるゲームだと最高の評価を得ている。プレイヤーはGoogleの真の目的を知ったところで、このゲームを愛し続けるだろう。

 「最高のプレイだ。データが取られているとしても、そのデータから開発されたサービスもいずれ使うだろうし、別に気にしないね」

 政府がデータを取るのと比べると、評判の違いは歴然だ。

 本当にユニークな飛び抜けたゲーム体験を実現し、『Ingress』は最高のスタートを切った。このゲームがこれからどうなっていくのかは分からないが、歩行者のナビゲーション機能をはるかに使いやすいものにするであろう圧倒的な歩行者データベースをGoogleが集めつつあるのは間違いない。

 このようなデータマイニングがどのよに行われるかもっと詳しく知りたければ、我々が描き上げたばかりの本がぴったりだ。『Data Science Secrets』では、企業がデータマイニングを行う手法を細かく分析し、データに関する驚くべき事実を明らかにした。期間限定で無料提供中。

―Jeremy

翻訳元: The Hidden Side of Ingress | Applied Data Labs


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 しかしサービス改善のためといはいえ、ここまで大掛かりなゲームまで作ってしまうとは。。 さすがグーグル先生。

  • このゲームで街のランドマークを『ポータル』として設定したのも、歩行者が多い都市部を中心に歩道のデータを集めるため。
  • 複数のプレイヤーが『ポータル』を『ハック』するためにを一定の時間をおいて、同じ道を何度もいったり来たりすることになる。これは歩行者が通る道をさまざまなデバイスやユーザーで正確に抽出するためのゲーム設計。
  • 膨大な時間かけて街の歩行データを集めてくれる熱心な調査員を、Googleは無料で確保したことになる。
  • 2つのチームに分けて競わせることによって、人口が多い地域ほど大量のデータが集まるようになっている。
  • おそらく、単に歩行者用のルートを取るだけでなく、歩行者の行動分析なども行って、ナビのアルゴリズムに役立てるのだと思われる。
天才的だ。

 『Ingress』をプレイしたい人は、こちらから。一般市民に紛れて暗躍する、謎の勢力のエージェントになった気分が味える。Matrixみたいなサイバーなインターフェイスも、SF好きの人にはハマリそうな感じ。

Ingress
制作: NianticLabs@Google
価格: 無料
平均評価: 4.3(合計 147,342 件)
posted by: AndroidHTML v2.3


 専門用語が多く、まだゲームが日本語化されてないので、はじめ慣れるまで苦労するが、このあたりが参考になる。

 復興支援で、5月10日に石巻でイベントをやったらしい。



 
 


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metaphorizer

 いい映画は観るたびに発見があるので、何度観ても楽しめる。 つまらない映画は観たあとにあーでもない、こーでもないと言い合って楽しむ。 映画館に行くよりも、引きこもって家でだらだらDVD観るのが好き。 特にSF、サスペンス、アニメーション。


なんとなく評価基準


★★★★★ 超スゴイ!! 殿堂入り。
★★★★☆ スゴイ! 人に薦めたい作品。
★★★☆☆ まあまあ面白い。また観てもいいかも。
★★☆☆☆ ちょっと残念。もう一度観ることはないかな。
★☆☆☆☆ かなり残念。観なきゃよかった。。