即席強盗団が仲間の中に紛れ込んだ裏切り者を探す話。
悪党どものしょうもない下品なギャグと軽快な音楽が楽しい。そして爽快感のあるラストですっきり。倉庫のなかでひたすらドタバタ劇を繰り広げる密室劇のような要素もある。
お気に入りのカットは、冒頭のカフェに大集合した小憎たらしい悪党たち(笑)が繰り広げる四方山話のシーン。このたまらない馬鹿馬鹿しさが最高。あと、終盤でボスが強盗団の各メンバーにひとりひとりコードネームを与えていくシーン。あえて時系列を壊してこのシーンを後ろにもってきたことでキャラクターの名前とかわからず混乱するんだけど、わけのわからないまま観客を事件に巻き込んでいくこの映画の独特な疾走感を演出するのに一役買っている。
そして、なんとタランティーノ監督本人がマフィアの一人として登場。強面で強烈な強盗団の面々のなか、ひとり人の良さそうなタランティーノが頼りなく浮いているのが笑える。こういうハードボイルドなメンツに囲まれるのが夢だったんだろうなぁ。。もしかしたら子どものころはマフィア映画に憧れるいじめられっ子だったのかも、とか考えるとタランティーノがだんだん可愛く思えてくるから不思議。
犯人を知っている状態でもう一度みると、またずいぶん違った印象になりそう。
いちおう、ちょっと残酷なシーンもあるので注意。
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