評価: ★★★☆☆
喩えるなら「しつこい男・リターンズ」
1998 アメリカ "U.S. Marshals"
ハリソン・フォードの「逃亡者」(1993)で主人公のキンブル医師を追い詰める渋い刑事ジェラード(トミー・リー・ジョーンズ)を主役にしたスピンオフ作品。
ストーリー展開は「逃亡者」とそっくりなのだが、追いかける刑事側の視点で描かれるので、「逃亡者」ではチラリチラリとしか描かれなかったジェラード刑事と仲間たちの掛け合いが存分に楽しめる。ジェラードの敏腕パワハラ上司っぷりと使えない部下たちのかけあいが見ていて楽しい。
ただ、刑事視点になってしまったのと、逃げる側もプロになってしまったので、「逃亡者」みたいな追い詰められるドキドキ感みないなのはぜんぜんないのはすごく残念。今回の「逃亡者」はハリソン・フォードほどキャラがたってない。また、「逃亡者」のダムのシーンやパーティ会場でのラストシーンなどにような、印象に残るシーンがあまりない。
ジェラード刑事好きとしてはまぁまぁ楽しめたものの、「逃亡者」とちがって普通の映画になってしまった印象だ。